著者:行政書士 猪飼久遠 | シーシャ開業専門の行政書士
シーシャバーの開業を考えるとき、「スタッフは何人いれば回るのか」を正確にイメージできている人は少ないです。
この記事では、行政書士と並行して名古屋市内のシーシャバーで勤務している現役スタッフの視点から、1日のオペレーションの実態と、開業前に知っておくべき人員設計のポイントをお伝えします。
人件費を考慮することは、初期費用の概算において非常に重要であり、創業融資の申請においても欠かせない要素です。
この記事を読んでほしい人
・シーシャバーの開業を考えているが、必要なスタッフの人数の目安が分からない方
・ワンオペで回せるのか、それとも複数人必要なのか判断できていない方
・創業融資のために、現実的な人員計画を立てたい方
飲食店全般で人手不足が続いていますが、シーシャバーはもともとワンオペ・2オペで回すことを前提にした業態が多いです。客単価が高い分、席数を絞って少人数で運営するモデルが一般的です。
ただし、これには大きな落とし穴があります。
⚠️ ワンオペ最大のリスク:スタッフが体調を崩したら即終了
シーシャの炭は常時高温で、店内には常に煙が漂っています。換気・空調が十分でない環境でワンオペをしていると、スタッフが気分悪くなることがあります。そうなったとき、対応できる人間がいなければ営業自体が成り立ちません。特に夏場は注意が必要です。
現役スタッフより
ワンオペで回せる時間帯はあります。ただ、シーシャの煙と炭の熱が長時間続く環境で1人でいると、体調に影響が出ることがあります。もし気持ち悪くなったら、その時点でもう店が回りません。ワンオペは「回せるかどうか」だけじゃなくて、「スタッフが安全に働けるか」という視点で考えた方がいいと思います。
また、オープン初期の段階では、シーシャを満足に作れるスタッフが少なく、シーシャを作れる特定のスタッフのみにシーシャを作る負担が集中する場合があります。その場合も体調に影響が出るので注意が必要です。
一般的な飲食店と違い、シーシャバーには特有の時間のかかる作業があります。開業前にこれを把握しておかないと、ピーク時のオペレーションが完全に詰まります。
シーシャ1台のセットアップには、ボウルへのフレーバー詰め・アルミホイルのセット・炭の着火と配置まで含めると、慣れていても15分以上かかります。フレーバーによって詰め方や火加減が変わるため、毎回同じ作業ではありません。
現役スタッフより
セットアップは慣れても時間がかかります。フレーバーごとに炭の置き方や量が変わるし、初めての客には吸い方の説明もしながら同時進行することになる。ピーク時に複数台同時にセットアップしながら接客するのは、正直かなりきついです。
炭の交換サイクルは、お客さんの吸い方や炭の状態によって毎回変わります。「何分おきに交換」という固定ルールが作りにくく、常に状態を見ながら判断する必要があります。
※私の場合、基本的には15分ごとに調整をし、あのお客さんは水の間隔が短いから12分で調整をしようなどお客さんによって変えています。
⚠️満席時の炭交換は追いつかない
満席状態でワンオペをしていると、各テーブルの炭の状態を見ながら全台の交換を回すことは、構造的に無理に近いです。炭交換ができていないテーブルが出ると、お客さんの満足度が一気に下がります。
現役スタッフより
炭交換は「これぐらいで交換」という目安はありますが、実際はお客さんの吸い方によって全っく違います。よく吸う人は早く灰が落ちるし、ゆっくり吸う人はそうでもない。満席のときに全テーブルを均等に見るのは、2人でもかなり大変です。
ピーク時間帯(錦・栄エリアであれば22時〜24時前後)は、新規来店・炭交換・ドリンクオーダーが同時に重なります。この時間帯に1人で対応できる席数には、上限があります。
シーシャのフレーバーをお客さんが選ぶことにも時間がかある場合があるのでその時間も考慮しなければいけません。
シーシャバーの適切なスタッフ数は、席数と営業時間帯によって変わります。目安として、ピーク時間帯に満席想定で回すなら、最低2人体制を確保できるシフト設計が必要です。ワンオペは閑散時間帯の選択肢として持っておく程度に考えた方が安全です。
常連と初見が半々という現場感覚から言うと、初見客への案内(フレーバー説明・吸い方レクチャー)は毎日必ず発生します。これを「イレギュラー対応」ではなく「通常業務の一部」として時間を確保した上でシフトを組む必要があります。
☐ピーク時間帯に最低2人体制を確保できるか
☐換気・空調がワンオペ長時間勤務に耐えられる設備か
☐スタッフが体調を崩したときの緊急連絡体制があるか
シーシャバーのオペレーションで起きる問題のほとんどは、開業前の設計段階で防げます。スタッフ何人で何席を回すか、炭管理の動線はどうするか、ピーク時間帯に人が足りなくならないかを、物件契約・内装設計の段階から考えておくことが重要です。
許可申請の手続きと並行して、こうした運営設計を早めに固めておくと、開業後のトラブルを大幅に減らせます。
深夜酒類提供飲食店の届出・飲食店営業許可・たばこ販売許可など、シーシャバー開業に必要な手続きをまとめてサポートします。
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