この記事の執筆者:行政書士久遠事務所
愛知・名古屋エリアを中心に風営法許可申請を専門に取り扱う行政書士事務所です。風俗営業許可・特定遊興飲食店営業許可・深夜酒類提供飲食店営業届出など、開業に関わる各種申請を専門にサポートしています。
風俗営業許可の申請手数料は、愛知県では24,000円です。ただし、実際に開業までにかかる費用は、この手数料だけではありません。
住民票や身分証明書の取得費、法人なら登記事項証明書、図面の作成費、管理者の写真代。さらに、風俗営業許可の前提として飲食店営業許可も必要になります。
この記事では、愛知県で風俗営業許可を取るときにかかる費用を、開業予算を組めるレベルまで分解して整理します。
費用は大きく4つに分かれます。
| 区分 | 内容 | 目安 |
|---|---|---|
| ①法定手数料 | 愛知県に納める申請手数料 | 24,000円 |
| ②証明書類の実費 | 住民票・身分証明書・登記事項証明書等 | 数千円~(人数により変動) |
| ③書類作成にかかる費用 | 図面作成、管理者の写真等 | 店舗により変動 |
| ④行政書士報酬 | 依頼する場合 | 事務所により異なる |
これに加えて、保健所の飲食店営業許可の手数料が別途必要です。金額は自治体により異なるため、営業所を管轄する保健所にご確認ください。
愛知県警察が公表している申請手数料は次のとおりです。
| 営業の種類 | 手数料 |
|---|---|
| パチンコ店(回胴式遊技機専門店を含む) | 25,000円+2,800円+40円×遊技機台数 |
| 上記以外の風俗営業 | 24,000円 |
キャバクラ、ホストクラブ、クラブ、ラウンジ、接待を行うスナック、雀荘、ゲームセンターは、いずれも24,000円です。営業の種別によって金額が変わるわけではありません。
・同時に複数の許可申請をする場合は減額されます
・3か月以内の期間を限って営む営業の許可申請も減額されます
・地震、火災等による営業所の滅失によって申請する場合は加算されます
納付はキャッシュレス決済または愛知県収入証紙です。
愛知県収入証紙を警察署内で購入する場合は注意が必要です。愛知県警察は、警察署内では各地区交通安全協会が販売しているものの、窓口によって販売時間が異なり、購入できる時間が短い窓口があると案内しています。申請日の段取りを組むときに確認しておいてください。
(参照: 愛知県警察「風俗営業の許可申請手続」)
ここが、人数によって金額が大きく変わる部分です。
| 書類 | 取得先 | 手数料の目安 |
|---|---|---|
| 住民票の写し(本籍又は国籍記載) | 住所地の市区町村 | 1通200~400円程度(自治体により異なる) |
| 身分証明書 | 本籍地の市区町村 | 1通200~400円程度(自治体により異なる) |
| 登記事項証明書(法人・建物) | 法務局 | 書面請求600円/オンライン請求は割安 |
登記事項証明書は、法務局の窓口で請求すると1通600円ですが、オンラインで請求すると郵送受取520円、窓口受取490円と安くなります(令和7年4月1日改定後)。急ぎでなければオンライン請求が有利です。
(参照: 法務省「登記手数料について」)
住民票と身分証明書は、申請者本人だけでなく、法人の場合は役員全員分、さらに管理者の分も必要です。
・個人で申請、管理者は本人/住民票・身分証明書は1人分
・個人で申請、管理者は別の人/2人分
・法人で申請、役員3名、管理者は役員以外/4人分+法人の登記事項証明書・定款
役員が多い法人では、それだけで数千円単位の差が出ます。
・取得のタイミングに注意
添付書類の発行・作成日は、申請日から3か月以内のものが必要です。準備を始めた時点で全員分を取ってしまうと、書類の補正に時間がかかった場合に期限切れとなり、取り直しになることがあります。書類が揃う目処が立ってから取得するのが無駄がありません。
・管理者の写真2葉/縦3.0cm×横2.4cm、申請前6か月以内に撮影した無帽・正面・上三分身・無背景のもの。証明写真機なら数百円~1,000円程度
・営業所の平面図及び周囲の略図/自分で作成すれば実費のみ。内装業者に依頼する場合は別途費用
・定款のコピー/末尾に原本と相違ない旨の記載が必要
図面は費用を左右しやすい項目です。作り方は風俗営業許可の100m略図の作り方で解説しています。
・風俗営業許可申請(1号営業)/○○○,○○○円(税込)
・飲食店営業許可とセット/○○○,○○○円(税込)
・法人での申請/○○○,○○○円(税込)
・報酬に含まれるもの/別途になるもの
当事務所では、営業形態の聞き取り、物件の事前確認、図面作成、申請書類一式の作成、警察署との事前相談、申請の代理までを一貫して行います。申請手数料と証明書類の実費は、報酬とは別にご負担いただきます。
・物件を契約する前に、営業できる場所か確認してください。第一種地域だった、保全対象施設が近すぎた、という理由で許可が取れなければ、支払った賃料も内装費も戻りません。手数料24,000円より、こちらのほうがはるかに大きな損失です
・内装工事を始める前に、構造設備の基準を確認してください。客室の広さや見通しの基準を満たさず、工事後にやり直すと、追加の工事費が発生します
・証明書類は書類が揃う目処が立ってから取得してください。3か月の期限を過ぎると取り直しになります
・許可が下りるまでの賃料を予算に入れてください。愛知県の標準処理期間は55日です。この間も物件の賃料は発生します
営業できる場所かどうかは、風俗営業許可の営業が可能な用途地域についてと保全対象施設の調べ方で確認できます。許可までの期間は風営法許可は申請から何日で取れる?標準処理期間55日の正しい読み方をご覧ください。
・愛知県の申請手数料は24,000円(パチンコ店等は25,000円+2,800円+40円×台数)
・同時に複数申請する場合と3か月以内の期間営業は減額される
・納付はキャッシュレス決済または愛知県収入証紙
・住民票・身分証明書は役員全員分と管理者分が必要。人数で費用が変わる
・登記事項証明書は書面請求600円、オンライン請求なら520円/490円
・証明書類は申請日から3か月以内のものが必要
・飲食店営業許可の手数料は別途必要
風俗営業許可で費用が膨らむのは、手数料そのものではなく「やり直し」です。物件、内装、書類の期限。この3つを外さなければ、費用は予算内に収まります。
概算のお見積りだけでもお出しできます。営業形態と物件の所在地が決まっていれば、必要な手続と費用を整理してお伝えできます。
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